ご主人と一緒にインドへ行く、行こうか迷っている奥さまへ。

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わたしはインド帯同から2017年夏に帰国した専業主婦です。

わたしにできることの一つ。「はじめてインド赴任に帯同する奥様の気持ちがわかること」。めっちゃ長いけど、インドへ帯同しようか迷ってる奥様に届けば!特に初海外となる方に。

過去のめっちゃ不安だった自分に贈る気持ちで書いてみます。

※まとまりのない文章が6000文字続きます。

 

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インドきて三日目。近所のCafe coffee dayではあちゅうさんの本「自分の強みをつくる」を読んでた!!(写真見返してて見つけた!!)

 

インドに行く奥様って自分が想像する以上にたくさんいます。日本人の生活エリアって限られているので、めっちゃ日本人いるじゃん!って思うと思います。もちろんエリアによって違うと思うけど、帯同先ってデリー(グルガオン)、ムンバイ、チェンナイ、バンガロールあたりじゃないでしょうか。よく聞くのはこのあたり。安心して。日本人めっちゃいます。楽しんじゃってる人、めっちゃいます。

 

わたしは8年務めた会社を帯同するために辞めました。休職制度がある会社もあるみたいで、休職してきたよという奥さんにも出会ったけどわたしの友達・知り合いでは9割は仕事を辞めてきた女性でした。辞めることには抵抗があったし、始めは帯同するつもりは全くなくて「日本で帰任を待ってるよ」という感じでした。土日休みボーナス有の事務職(しかもおじちゃん・弟分みんな大好き!)を辞める?ありえないよと。

 

だけど何故辞めたかって、わたしと夫は付き合う前からすでにインド~日本の遠距離。遠距離恋愛、遠距離結婚です。一緒に住んだことがないし、長く一緒に過ごしたこともない。会社の上司には「ええ?メールぽちぽちで結婚?大丈夫か~?」なんて心配もされました。

 

わたしたちは何度もLINE通話で「幸せになるための会議」をして、わたしがインドに行くか行かないかを何度も何度も話し合って、新婚の時期は今しかない!二人にとって大事な時期に一緒にいたほうがいい!経験になる!という答えになりました。

実際に結婚前仕事を休んで一度インドに行ってみて、奥様が帯同した夫婦から直接お会いして話を聞けたのも大きかったと思います。インドを歩く二人を後ろから見て…めっちゃ頼もしく、楽しそうで、かっこよく見えたよ。

 

行くことを決めたものの、わたしはどんなにインド生活が楽しく充実していても仕事を辞めたことを絶対後悔する瞬間が起こると思って、未来の自分へ向けて議事録のようなものも用意しました。「なぜ26歳のわたしが仕事を辞めてインドに行くのか」について。

 

インドから帰ってきた今、何度も「辞めなくてもよかったんじゃないかな」と思う瞬間はあるけど、何度も二人で考えて出した選択なんだからそうする運命だったんだ!と言い聞かせてます。

 

何が正解かってないからね。もし辞めないで遠距離続行していたとしても、行けばよかったのでは…と思ったかもしれないし。仕事続けて収入を得るのも絶対大事。どっちが正しいとかないです。うん!

 

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道路に牛がいるの日常です。

 

まわりが「インド?危ないし汚いからよしなよ」というかもしれない。だけど決めるのは自分。後から「だって旦那が来いっていったから」なんて言うのはかっこ悪いです。と思う。わたしは。どうしても行きたくないなら、行きたくない・行けない理由をきちんと考えて夫婦の答えとする。

 

仕事を辞めてついていくか悩んでる方がいるとしたら、

・本音で話しあう(将来のこと、どうなっていきたいのか)

・考えたこと、決めたことを書いて残す(気持ちがブレたとき読む)

をおすすめします。夫婦それぞれだから、直感で進んでいける二人もいるかもしれないけど、この記事はきっといろいろもやもやしてる人に向けて書いてるからね。

 

 

うーん!インドに行く決断までで長くなっちゃったな。

ここからは、行く前って何が不安だったかなと思い出して書き出してみます。

・衣食住はきちんと整っているのか、毎日カレー?

・毎日何をして過ごせばいいのか、暇なんじゃない?

・英語話せないけど大丈夫か

・友達できるかな(インド人の友達もほしい!)

こんな感じかな。

 

 

①衣食住はきちんと整っているか

 

衣服はほぼ日本から持ってきたもので済ましていました。わたしが住んでいたのはバンガロールで、インドで一番気候に恵まれた場所です。空気もほかの都市と比べたらきれいだそうです。で、気候は1年間そこまで差がなくて初夏~夏という感じ。年末年始あたりに冬っぽいのがあってそれでも長袖1、2枚あればいいくらい。

慣れてくるとインドっぽい服を買ってみたり、オーダーメイドでワンピース作ってみたり楽しめると思います。サリー(一番有名なインドの服)も1着買いました。インドでのイベントごとのとき便利です。

 

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わたしのサリーとインド人友達がくれたアクセサリー

 

ショッピングモールがあってGAPとかもあるのでそこまで心配することもないよ。MUJIもあります。日本で買うより割高にはなるけれど。

日本にいたときってきちんとしたレストランとか行くことほとんどなかったんだけど、ホテルランチが割と安く普段でも行くような感じになるのできれいめな服があるといいかも。普段はペタンコの靴がいいよ。まだまだでこぼこ道は多いから。

 

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渋滞も日常。もはや車線はない。

 

 食べ物の心配は特に大きいと思うけど、生きていけます、大丈夫よ。お肉屋さんで牛・豚・鳥買えます。野菜・卵・牛乳・ヨーグルト・チーズ・小麦粉だいたい買えます。日本の調味料(醤油・だし・みりん・酒・味噌など)は日本から持ってきている人がほとんどです。送付制度がある会社が多いと思うのでそこで注文。

 

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オーガニックショップの野菜。

 

 外食はカレーしかないです。と思うでしょ。全然そんなことないです。特にパスタ・ピザの店が多くてお友達とランチというとレストランでパスタが多かったです。

 

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ファストフード店もケンタッキー(日本とメニューは異なるけど)、マクドナルド、クリスピークリームドーナツ、などなどあるしね。マクドナルドのポテトはインドのほうがおいしいんじゃないかなと思いました。(インドマジックかも。インドマジック=日本から離れてインドにいると大したもんじゃないのにめっちゃいいものに感じちゃうこと)

でもあれだ、旦那さんは会社の食堂を使用する場合毎日カレーかもしれないです。お弁当を作っている奥さんが多かったです。

 

 住むところはだいたいみんな同じようなアパートメントに住んでいて(もちろん値段や立地で違うけど)けど部屋によっていろいろな問題があるから出来ることなら直接見に行って決めたほうがいいと思います。旦那さんだけで決めてこられる方もいるかもしれないけど、女性目線も大事。奥様のほうが長く家にいると思うので。

 

 インドのアパートメント、住んでいるうちに本当に問題が起きる(虫やネズミが出る、電気がつかない、水が出ない、くさいなど)ので、その対応に手を焼くことが多くなるかもしれません。帰国してまだ1年弱なのでそこまで状況は変わってないと思う。部屋のオーナーとのやりとりで疲れている奥さん多かったです。

 

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メヘンディ。

 

②毎日何をして過ごせばいいのか

 

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インド人が家の前に描くランゴリ。これを探して写真撮るのも趣味でした。

 

 毎日何してるの?って悪気なく素直に疑問だと思います。わたしはもともと家で過ごすのが全く苦ではなかったんだけど、それでもインドに行って最初の2か月間、夫以外の誰とも話さずに引きこもっていたら病気になりそうになって(気持ち的にね)日本人女性が活動しているボランティア団体に入りました。そこで50人以上の方と出会ったと思います。すごいよ。こんなにたくさんの日本人女性が!!って。

スーパーで日本人を見かけることがあっても、「あ!日本人だ!声かけなきゃ!こんにちはー!!友達になろう!」ってほどレアでもないから友達にならなかったりするので。積極的に声をかけて友達を増やした方もいるけれど、わたしのようなちょっと初対面でぐいぐいが苦手な方はコミュニティに入って気の合いそうな方と少しづつ話してみるといいと思います。焦って友達増やそうとすると厄介な人、気の合わない人をまわりに寄せ付けて後々辛い目にあいます。なんせ狭いもんで、誰かしらどこかで繋がっていて何かあればあっという間に話は伝わっていきます。これは気をつけたいけどビビるほどのことでもないか。わたしがちょっと苦手分野でした。

 

 習い事もたくさんあります。これは今までの駐在妻さんたちのおかげだと思います。ダンス、ヨガ、英会話、英語、茶道、ゴルフ、テニスなど。わたしもいろいろやってはみたけど、なんせ家が好きなもので熱中する趣味はできなかったです。楽しかったのは、ボリウッドダンスとブロックプリントです。インドならではのことが出来ると嬉しいですよね。

あとヨガのインストラクターの資格をとった人は何人かいて心からすごいなと思いました。バンガロールには日本人の先生がいないからすべて英語の授業のようなんだけど。すごいよね。

 

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③英語話せないけど大丈夫か?

 わたし自慢じゃないですけど頭がよくないので、英語も全くできません。It isをIs itにすると疑問形になるのも知らなかったです。けどね、大丈夫です。使う英語なんて決まってくるのです。つまり生活しているだけでは英語は上達しません。だいたい奥様が英語を使う気がなくても使う場面は、ドライバーさんへ場所を伝える、スーパー、レストランでの注文くらいなんじゃ…。いや、もっとあるだろ!って感じなんだけど、単語ぶつけてるだけでなんとかなってしまうんです。インドってたくさんの言語があって何種類もの言葉を話せる人が多くて、言語を理解する力が備わっていると聞いたことがあります。なので、わたしの下手な英語を理解してくれようとしてるのがわかるのが嬉しかったです。

 

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ここのチャイ最高です。いつもおじさん、お金はいいよって言ってくれてた…

 

 これはちょっと悲しい話だけど、カフェで注文するときに、たとえば「ワン キャラメルコーヒー プリーズ」でだいたい大丈夫なんだけど、「ミルクは?大きさは?」「売り切れです」(←これ結構ある)とかさ色々話しかけてこられるとパニックになっちゃって。わたわたしてると、チッ…って店員の女の子にめっちゃめんどくさそうにされたりさ。おつり少なかったりさ。そういうこともあって「英語が話せたら…くそう!」と思うことは多々ありました。

 

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けどけど!インド人ってひとまとめにするのは失礼なんだけど、割とみんな優しいです。一生懸命理解しようとしてくれる人が多いと思います。なんとかしてあげたい!という気持ちがね…すごく伝わってくるんです。わたしインドに行ってインド人大好きになりました。

 わたしはドライバーを雇っていなくて(雇う方がほとんど。電車やオートリクシャーは禁止されてる会社もあるそうです)タクシーに往復で頼んで乗っていたんですが、買い物をするためにスーパーに行って駐車場で待ってもらっていたら、車はあったんだけどドライバーがいなくなってたことがあったんだよね。

次の用事があったから早く出発したいのにいない。しかも電話番号を聞きそびれていて。どうしよどうしよっておろおろしてたら、その場にいたおじさんが「どうしたの?大丈夫?」と聞いてくれて「ドライバーがいなくなってしまって、電話番号もわからないんです(これをひどい英語で!)」と話しているうちに、4人のインド人おじさんに囲まれて「俺が電話してやるよ!」「俺が電話貸してやる」となって、電話番号がわかんないんだよーと思ってたら、車についていたタクシー会社に電話して車のナンバーからドライバーに連絡してくれて「マダムが困ってるから早く戻れ」って言ってくれて!!すぐドライバーが来てくれました。

…これね、わたしがインドで経験したうれしかったことの1番かもしれない。チップを渡すべきか…と思ったんだけど「よかったね!」みたいな笑顔でみんな去って行って。みんなで誰かのために、困ったときは助ける。という場面に結構遭遇しました。道を聞いても必ず答えてくれます。合ってないことも多いけど。

 

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大抵突然話しかけても相手してくれる

 

④友達できるかな

 これはさっき書いたこととも重なるけど、いらないと思っていても生活しているうち嫌でも出来るんじゃないかなと思います。助け合わないとなかなか生きにくいと思います。わたしのいたバンガロールは10年ほどでかなり便利になったそうですが、日本にずっといたのが突然自分が「外国人」になるわけです。

 わたしはインドに行って3ヶ月ほど経ったときちょっとした問題があってピンチになりました。一人ではどうしようもないことになりました。そんな時友達が駆けつけてくれて本当に心強かったです。日本にいたら大抵のことは自分で何とかなるし生きていける。だけどそうもいかない。旅行ならそんなトラブルも楽しかったりするかもしれない。だけど生活をしに行っているとそれが毎日のこと。とにかく毎日いろんなことが起きる。突然お金が使えなくなるということもある。(これはインドの歴史上凄いことだと思う。お札が突然使えなくなったことがあったよ。)暴動みたいなことが起こって外出が危ないとかもあるし、病気になって入院してしたりとかも。わたしはインドで初入院しました…ひょええ。

 

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色かけ祭りのホーリー。これ目当ての旅行者もいるみたい

 

 話が脱線しまくっているんだけど、わたしは仕事をしていたときより友達が増えて「一生お付き合いしていきたいと思える友達」が出来ました。習い事などで毎週会ったりするのでとにかく付き合いが濃ゆくなる。困ったときに頼る、助けるをみんなでしているうちに同じチームのような気持ちになりました。

 とにかくわたしがインド生活で得た大きなものは「友達」です。日本で出会うはずのなかった人たちとたくさんの時間を過ごして、いろんな価値観を学んだと思います。

 ちなみにインド人の友達も3人できました。そのうち1人は日本語勉強中の女の子で何回も2人で会って話しました。楽しかったです。出会った当初彼女は将来日本語を使って仕事をしたいと話していて、わたしが日本へ戻るので最後に会ったときには「転職して今は日本語を使って日本とのやりとりをする仕事につけた!」と嬉しいニュースが聞けました!

 

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うーー長くなってしまった!

ぶっつけ本番で書いてるのでまたいつかまとめるとして今日はそろそろ終わりに。

 

とにかくわたしが言いたいことは

そこまで不安になることはないよ!楽しんでる人はたくさんいる!ちょっとでも迷うなら行った方がいいよ!夫婦で一緒に息合わせて乗り越えるのって楽しいことだと思う!

ということです。

なによりわたしの場合、夫のそばにいたかったんだと思うけどね。ほほほ。

 

ここで私の好きなインド映画

「マダムインニューヨーク」からインドで神とされる俳優アミターブ・バッチャンが言ったわたしの大好きなシーンをどうぞ。

 

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そしてなにより、行くと決めたなら「奥さんがインドを楽しむこと!」が大事です。

これは先輩奥様たちが教えてくれたことですが、わたしたちは夫をサポートするために来ているけど、それは奥さんが心身ともに健康でなければそれは出来ない。奥さんが楽しく過ごせていることが一番大事。「インドに来させてしまった…」と夫を不幸にさせない。ということ。

帯同奥様に対して「ただついていっただけの人」というイメージがあった時もありました。だけどその人が何であれ、自分で決めて自分で行動している人は、めっちゃカッコいい…と思いました。

 

何かわたしにできる事があれば、声をかけてくださいね!そしてバンガロールで仲良くなった人がこれを見てたら恥ずかしいので心に留めておいてください。笑

 

わたしはインドめっちゃ楽しかったです!

 

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将来を心配してたら生きていけない

日本でも人気の「きっと、うまくいく」のセリフでさよなら!